なぜ「中国品質」は悪いイメージを持たれるのか

過去 20 年、多くの日本企業が中国工場との取引で「期待はずれ」を経験してきました。背景には、契約時の品質基準が曖昧検品が最終出荷時のみ不良が出ても代替品で凌ぐ——という業界慣行があります。

5 つの実務ポイント

1. 契約前に「受け入れ品質基準(AQL)」を明文化

AQL(Acceptable Quality Level)は、サンプル数ごとの許容不良数を定めた国際標準。AQL 1.0(一般工業品)または AQL 0.65(精密部品)で契約書に明記。

2. 工程内検査(IPQC)を 3 回設ける

  • 材料受入時(IQC):材料証明書と実測
  • 工程途中(IPQC):寸法・外観を抜き打ち
  • 出荷前(OQC):最終全数 or 抜き取り検査

3. 抜き取りは「ランダム」ではなく「リスクベース」

不良が出やすい工程を特定し、重点的に検査。中国工場の QC 担当者は「ランダム検査」を好みますが、これは形骸化しやすい。

4. 写真付き「不良報告書」を標準化

口頭や WeChat テキストでの報告は、認識のズレを生みます。写真 + 寸法データ + 改善対策のフォーマットを統一。

5. 改善対策は「誰が・いつまでに・何を」を明文化

不良が出たら、犯人探しではなくプロセスの特定。「この工程の機械設定がこの温度だったから、±0.02mm の公差から外れた」— 原因特定と対策がセット。

まとめ

中国工場の品質は「工場の能力」ではなく「QC システムの設計」で決まります。東栄創産は、5 年間で 50 社以上の中国工場と取引し、上記 5 ポイントを実装することで、初回納品不良率を 0.5% 以下 に抑えています。


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